グレコの黒いレスポールカスタム

ダイアモンドインレイ Greco EGC 550 600 グレコ Les Paul Custom レスポールカスタム Gibson フレットエッジバインディング 日本製 ブリッジ ディープジョイント マホガニー Orville オービル トーカイ

ヘッド裏にシリアルの無い時代、90年頃の日本製(おそらくトーカイ製)グレコのレスポールカスタム。インレイの感じからあまり上位でないEGC-550あたりのグレードかと思われる。フレット・エッジ・バインディング(なのはトーカイ製だけらしい)でヘッドは17度くらい角度がついている50年代レスポールの仕様。ネックはボリュートの無いタイプ。ボディはマホガニーで少しだけディープジョイントなセットネック。掃除しつついろいろ調べるとかなりオリジナルのままなので、とりあえずフロントピックアップにカバーをつけるだけで済ませることに。ピックガードは同じ90年頃のOrville用4プライ ピックガードが余っていたので取り付け。無加工で付いた。リアピックアップも元はカバー付きだったようなので前後とも付けてみた。(ポールピース間隔はGibson Burstbucker、57 Classicと同じ)組み立て後で約4.1kgとレスポールカスタムとしては軽量な部類。

Orville Les Paul Customと比べてボディが1mm程度薄いが黒のボディカラーのせいかそれ以上に薄く感じる。
https://do9scrapbook.com/2023/02/06/orville-les-paul-custom-lpc-75-alpen-white/

ダイアモンドインレイ Greco EGC 550 600 グレコ Les Paul Custom レスポールカスタム Gibson フレットエッジバインディング 日本製 ブリッジ ディープジョイント マホガニー Orville オービル ネック角17度

アーチトップはかなり盛り上がっている造形。

MADE IN JAPANのペグ。ワッシャーが非常に大きいタイプ。トラスロッド日本製の証の山型カバー。ナットはオイル漬け牛骨に交換。ネック裏、ボリュートがない。ネック角は画像を測ってみると17度か18度くらい。

ジャックは全バラして清掃。バネ圧を少し強めて付け直した。

ダイアモンドインレイ Greco EGC 550 600 グレコ Les Paul Custom レスポールカスタム Gibson フレットエッジバインディング 日本製 ブリッジ ディープジョイント マホガニー Orville オービル ネック角17度

指板はすごくエボニーっぽく黒いがローズウッドの着色らしい。

入手時の写真

ダイアモンドインレイ Greco EGC 550 600 グレコ Les Paul Custom レスポールカスタム Gibson フレットエッジバインディング 日本製 ブリッジ ディープジョイント マホガニー Orville オービル トーカイ

ネック折れなどボディに不具合はなし。ピックアップのワイヤーはブレイデッドワイヤー。リアはポット手前が赤マジックでマークされている。コントロール類はおそらくすべてオリジナル思われる、ノブは出所不明、ジャックは深く挿すとオフになってしまうのでとりあえず交換したが、かなりオリジナルの電装系なのでジャックもこの後修復。

フレット・エッジ・バインディングになっている。Grecoのトーカイ製機種では多かった模様。1弦ハイ側のバインディングが少し剥がれていた。ハイフレット側はかなり黒々としていてエボニーっぽく見える。ローフレット側はだいぶローズウッドとわかる感じ。木目はとても目が細かい。

ブリッジ近辺のパーツ類は日本製。ピックアップはおそらくオリジナル。直流抵抗値は前後とも7.5〜7.6K。数値的にはDRYというピックアップかも。ポールピースを回すとワックスがモリモリと湧いてくる。ちょっとだけディープジョイントなのがわかるフロントピックアップキャビティ。マホガニーっぽいボディ材の色。

ナットを外すと高さ調整したのかビニール片が挟まっていた。ペグのワッシャーはなぜか裏返しになっていた。指板は12Rとかなり平ら。このあと擦り合わせを行った。

トラスロッド周りの造形やコントロールキャビティのパーツや仕上げ方など、以前持っていたSG 61仕様とよく似ている。たしかあのSGもヘッド裏にシリアルがなかった。同時期のトーカイ製だったのかもしれない。
https://do9scrapbook.com/2021/02/20/greco-sg-61-small-pickguard/