
型番や年式の特定はできないがおそらく90年頃のGreco SG 61スモールピックガード仕様。日本製か韓国製かも不明だが、トラスロッドの形状、トラスロッドカバーの形、コントロール系、ブリッジ周りのパーツを見る限り日本製グレコの可能性が高い。
ボディ周り、金属パーツに曇りはあるが程度は良い。木材の材質などは80年前後の上級機種よりは多少劣る感じだが、仕様的にはこちらの方がGibson SG 61にそっくり。


ヘッドはクリア塗装の白濁とopen book部に傷がある。

トラスロッドはまだ余裕がある。


ピックガードは黒白黒白の4プライ。5プライのGibsonとは違い裏は白になる。

ピックアップキャビティも61な仕様。前後同じものっぽい感じ。フロントピックアップの直流抵抗値は7.5K。

リアピックアップも7.5K。

ピックガードは外しても特に塗装の違いがわからないので、ボディの塗装はほぼ日焼けはしていない感じ。

Greco SG その1とは違いGibson SG 61似のザクリになっているコントロールキャビティ。本物とは違って導電塗料が厚めに塗られている。バックパネル裏にもアルミが貼られている。ポットは大型、スイッチもやや良いものがついている。ここを見る限り日本製な感じがする。



ベベルドコンター(Beveled Contour)の面取り部は大変シャープかつ大きい。

塗装は少し痩せてきていてヴィンテージ感があって良い

Greco SG のネックの仕込み角は、Gibson SG Standard (2004)と比べ浅く、ABR-1、テールピースは低くセッティングされる。

クラウンインレイ、トラスロッドカバーは山型。Gibsonに配慮している時代の製品。トラスロッドカバーのネジ穴位置は全く同じなので、Gibson用の取り付けが可能。塗装の白濁が惜しい。左はGibson SG ラージピックガード。

コンターの削られ方はシャープで良い感じ。

カッタウェイ部の切れ込みが1弦側、6弦側、両方とも深く大きい。

バックパネル形も本家そっくり。


ABR-1はノンワイヤータイプ。テールピース裏にはmade in Japanの刻印があるタイプ。ポイントワッシャー付きのコントロール。ノブ、スイッチ、スイッチワッシャーは大変綺麗な状態。
[…] トラスロッド周りの造形やコントロールキャビティのパーツや仕上げ方など、以前持っていたSG 61仕様とよく似ている。たしかあのSGもヘッド裏にシリアルがなかった。同時期のトーカイ製だったのかもしれない。https://do9scrapbook.com/2021/02/20/greco-sg-61-small-pickguard/ […]