前回はトーンポット(CTS A500K)とcapacitor(オレンジドロップ 0.022μF/400V 716P)のみを交換。今回はリアピックアップのGibsonボリュームポットのガリが酷く音が途切れるようになってしまっているのでボリュームポットを交換。
前回のリペア→ https://do9memo.wordpress.com/2019/04/17/es335/
今回ポットを外してわかったのは、90年代GibsonのSG、Firebirdなどと同様に350Kポットと思われるもの。実測値339Kと292Kでフロントに使われていたものは相当低い値。交換はCTS B500Kに。57 Classicは前後とも8.3Kの直流抵抗値。
前回はfホールが狭くてポットが入らないという情報があったのでリアピックキャビティからアクセスした。新しいCTSポットで試すと写真の角度なら背中にアースしたり何もつけなければfホールから入れることが出来るかも。
現在はオリジナル配線なのでボリュームポットのみ取り外して交換というわけには行かないから、まずは全部撤去。25年以上経っているのでスイッチ、ジャックも交換することに。A500KのTone 1番からB500Kのボリューム2番に入るヴィンテージ配線。
今回の取り付け手順 ・ポット&スイッチはfホールから内部に入れる。 ・fホールからのアクセスは狭いので、ポットの背にはアースしない。ポットのサイド側に落とす。 ・各ポット&スイッチは固定後に必ずテスターでチェック。 ・針金の先に糸を付けて穴に導く。 1.ジャックの取付:スイッチへ行く線はやや長めにセットしてジャックを固定。 2.リア側Toneポットの取付:Volポットにピックアップ、スイッチへ向かう線はやや長めにセットして繋ぐ。Toneポット横にcapacitor取り付け、Volポットへの線を繋いで、Toneポットを固定。 3.リア側Volポットの取付:Volポットにピックアップからの線を繋いで、Volポットを固定。 4.フロント側Toneポットの取付:Volポットにピックアップ、スイッチへ向かう線はやや長めにセットして繋ぐ。Toneポット横にcapacitor取り付け、Volポットへの線を繋いで、Toneポットを固定。 5.フロント側Volポットの取付:Volポットにピックアップからの線を繋いで、Volポットを固定。 6.トグルスイッチの固定:ジャックからの線、リアVolumeからの線、フロントVolumeからの線の長さを適当にカットしてから繋いで固定する。
これでピックップ交換をする時には、リア、フロント用Volポットのみの取り外しで交換が可能。
最初の取り付けはジャック。Switchcraft L11ジャックという少し長いタイプ。この長さがあるとギリギリで中にギザワッシャーが使える。リード線はベルデン #8503。
ポットの背中にはアースしない方法で配線してリア側から固定していく。先にTone(CTS A500K)を入れてからVolume(CTS B500K)の順。このタイプのCTSポットはややシャフトが長いのでギザワッシャーを2枚使った。ボリュームポットはピックアップからのブレイデッドワイヤーが太いのでやや入れ難かった。
リア側、ナット取り付け後にポイントワッシャーを忘れていたので付け直し。次にフロント側、最後にスイッチの順。
フロント側のセット。Switchcraftのトグルスイッチ、今回は写真右側のショートタイプを使用。ネジ部分がやや長いのでワッシャーを3枚ほど追加。
スイッチ配線時の写真は撮り忘れ。リアピックアップキャビティはfホール側に大きく開いているタイプ。ブリッジからのアース線はここでリアピックアップのブレイデッドワイヤーに接続。フロントピックアップキャビティからのリード線はリアのピックアップキャビティへは行かずに直接fホール内に行く。
ピックガード固定の外側の小ねじがなくなっている。これは合うネジはなかった。たぶんインチサイズ。
フレットを軽く磨いて、やや順反りだったのでトラスロッドを若干締めた。オクターブ調整幅がギリギリなので次回ブリッジを外した時には3弦サドルは逆向きにしたほうが良い。