Martin 000Mは、1997年に販売開始したマーチン低価格シリーズの1本。000モデル名は、通常632.4mm(24.9inch)スケールだが000Mは、DやOMと同じ645.2mm(25.4inch)スケール。上位モデルとの音質の差や材の種類、製作方法を補うためにあえて長いスケールを採用したらしい。

サテン塗装のMarin 000M 1997を艶出しする

トップは、シトカ・スプルース単板、サイド&バックはマホガニー合板、塗装は工程を省いたサテン仕上げ(だったが全体を磨いて艶出しした)。カタログでは、ネック素材は『セレクトウッド』。見た感じはマホガニーっぽいのでGenuine Mahoganyと思われる。指板も普通にローズウッドだと思われる。こういうところが普通に普通の材を使う90年代のギターの良さ。

低価格シリーズもこの年代は、まだUSAナザレス工場で生産していたらしい。ジョイントがダブテイル・ネックジョイントではなくモルティス&テノンという接合方法な点と(テノン部をネックヒール部にボルト止めする方法)、サイド、バック材がマホガニー合板(Laminate)という点が安さの秘密らしい。サイドのマホガニー合板も艶出しするとかなり普通の見た目になる。

Martinロゴのプレートはついていないがけっこうちゃんとしたハードケースが付属。現行のMartinだと000-12Eあたりと思われるが000-12Eでは付属するのはギグケース。’97年当時だとマーチンならハードケースが当たり前。

000MのぺぐをWavelyに交換

ヘッドも表裏を磨き上げてからGrover 102を外す。寸法測るのを忘れたがGibsonなどより開いている穴は小さめ。ブッシュもコンバートタイプでないものが使えた。現在空いていたWavelyオープンバックに交換。背面だけ見ると一気に格が上がった感がある。

バックはまだ磨いている途中。下半分は白っちゃけている。ロゼッタのヘリンボーンが洒落てる。

000Mのナット、サドルの交換

4弦が限界を超えて低いのでナットを交換。実測で43mm x 5.8~9mm x 8mm。Amazonで売ってるGibson用がほぼそのまま使えた。スロットの作りはとても丁寧。背中側を若干斜めに削ってスロットに横から入れる感じで軽く接着。’95~6年製以前のものと違って底面がフラットのタイプ。このあとサドルも交換するので溝の深さはほどほどにしておく。

現在のサドル(ミカルタ製かな)は、6弦側が少し高かったので4〜6弦側を上部だけ0.25mmくらい低く削った。その状態で6弦側が3mmちょっと、1弦側が2.5mmくらいとまだまだ高いが標準付属のサドルはここまでにして残しておき、新しいサドルで6弦側2.5mmちょっと、1弦側が2mmを目指す。かなりキツキツに嵌っているので喰い切りニッパーで掴んで抜き取った。新しい牛骨サドルは、幅73.66mm x 高さ10.16mm x 厚み2.62mmの弦長補正タイプ。底面はかなり削って低く、厚みは2.4mmくらいまで削り指で押し込めるくらいの厚みに。幅は無加工。

000Mと他のMartinのブリッジを比較

現行Martinブリッジをヴィンテージと比較 000Mはサドルとエンドピンが平行になっている。サドルからの距離もやや広い。Vintageやヴィンテージタイプはサドルは斜めだがエンドピンが水平。サドルの比較的近くにエンドピンがある。現行のMartinはこのタイプが多い

ブリッジをD-45、000-28、00-18と比べてみた。写真右下000Mだけは、サドルとエンドピンが平行になっている。サドルからの距離もやや広い。Vintageやヴィンテージタイプはサドルは斜めだがエンドピンが水平。サドルの比較的近くにエンドピンがある。現行のMartinはこちらのタイプのが多いようだ。慣れないので違和感がある。

Martin 000M ’97年製の入手時の状態

中古で入手したためペグはゴールドのGrover 102が付いていた。Martin純正ペグも付属。だいぶ順反りしていたのロッドを調整。かなり回り方が渋かった。

ブリッジやや後方あたりにコンタクトタイプのピックアップが接着されている。かなり強力に貼られていて取れないのでとりあえずそのままに。プリアンプは無いパッシブタイプで、エフェクタタイプのプリアンプをかましてエンドピンから接続するときちんと音は出た。

デカールではなくゴールドのシール状のヘッドロゴ。ヘッドも含めて各部はサテン塗装のため白っちゃけていてともかく安っぽい。(実際値段が安かった)コンタクトタイプのピックアップがブリッジ後方あたりに接着されている。しっかり接着されていて取れないのでそのまま。