トップとネック裏はサテン仕上げっぽくクリア塗装を落とした。フレット擦り合わせ、指板の清掃、ピックガードを外して、Lollarピックアップ、ブリッジ、ロングタイプのテールピース、ノブの交換、スイッチワッシャー追加後の写真。
ピックアップを交換。2012年頃のCollings製ギターに付いていたと思われるLollar P90 Dog Ear。金属カバーはどこ製かは不明で現行Epiphoneのものとは若干形状が違う。フロント 8K、リア 9Kの直流抵抗値。2015 Epiphone P-90ピックアップの直流抵抗値は12.2〜3K。韓国製についていたものと同じ良く見かけるEpiphone製P-90でCasinoとの相性は良いとは思えないハイパワーなタイプ。
中国製の2015年モデル。ブリッジ下には魂柱的な支えが無い仕様。フロントピックアップの穴から覗くと見通しの良い空間なのが分かる。驚くほど適当なネックの差し込み口。
今回のは普通にJohn Lennon仕様的な見栄えにする。スイッチの黒ワッシャー、ノブ交換。
ロッドカバーは2穴のタイプに変更。穴の位置は合わないので少し上に穴を追加。下側はロッド穴に合わせて木片を加工してネジ止め。ロッドがかなり奥の方なので木片を長めにして引っ掛かるような形にしてネジ止めしている。トラスロッドレンチは六角4mm。最大に緩んでいて極度の順反りになっていたようでかなり締める方向に回してストレートにし、弦を張ったが非常に安定しない。当分安定しないかもな感じ。（過去販売されたどこかで緩められそのままだったのかもしれない）ロッドの余裕はだいぶある。
前回のカジノでロングタイプのテールピースに見慣れてたので今回もロングタイプに交換。10mm程度の違いだが慣れると標準のものが間延びして見える。テールピース部はEpiphoneのオリジナルを使用（表面が指板に合わせてカーブしている）。ロングタイプのブランコフレームと取り付け金具はAllparts製。ブリッジはナイロンサドルのABR-1タイプ。たぶん昔のGreco SGか何かについていたもの。
Epiphone Casino Natural (2015 made in China) 入手時と現在の比較
入手時と現在の比較。ネック裏のHandCrafted…のシール日焼け跡が残っている。プラスチックナットは早々に交換した。Musiclily Proの、幅43.99mm 6弦側9.19mm 1弦側8.3mm 厚さ6.14mmの無漂白牛骨を使ってみた。幅は2mmほど、厚みはほんの少し、高さも各弦少し削る程度で済んだ。
2006 Korea製と2013 E230TD Inspired by John Lennon Casino China製のCasino
2006 Korea製と2013 E230TD Inspired by John Lennon Casino China製の写真。2006 Korea製にはブリッジ下に魂柱がある。ナチュラルカラーもかなり日焼けでオレンジっぽくなりバインデングのクリーム色がはっきり見える。ネックの差し込み口あたりの造形も違う。Korea製は、しっかりした作り。
2013 China製は今回の2015と同じ空洞ボディ。2013 E230TD Inspired by John Lennon Casinoとの違いは、USA製ピックアップ、CTS Potentionmeter、オレンジドロップcapacitor、ナットなどの違いなようだ。価格はかなり高い。
2013年製は2.97kg、今回の個体はピックガード無しで2.9kgとだいたい同じ。構造もほぼ一緒。作りは2013年製のがだいぶ良かった。ちゃんと作ったか普通に作ったかの違いなのかもしれない。
参考：’60s Gibson ES-330 Vintage
