Fender Japan製、下記の表の2006年 MG65-86ボディとMG69ネックの組み合わせ。
表:ネットで探したFender JapanのカタログページからMustangの型番を拾ってみた。型番とか微妙に変更になっていて面白い。フジゲン時代はほとんどコンター無し仕様が発売されていなかったことがわかる。
1987〜89年 | MG69-60 |
1990年 | MG69-550 |
1991年 | MG69-550 |
1992年 | MG69-58 |
1993年 | MG69-58 |
1994年 | MG69-65 |
1995年 | MG69-65、MG66-65 カタログではこの年だけコンター無しボディの’66年モデルMG66がある、ヘッドロゴもVintageタイプ |
1996年 | MG69-65 |
1997年 | MG69-65 |
1998年 | MG69-65 |
1999年 | MG69-65 |
2000年 | MG69-65 |
2001年 | MG69-65 |
2002年 | MG69-65 |
2003年 | MG69-65 |
2004年 | MG69-65(ここらへんまでバスウッドボディ) |
2005年 | |
2006年 | MG65-86、 MG69-72、MG69-75、MG69-85CO、 MG73-85CO 一気に5機種に増えている。ボディ材もポプラに変更。 |
2007年 | |
2008年 | MG65、MG-69、MG73-CO 名称が変更になっている |
2009年 | |
2010年 | MG69/VSPだけが掲載されている。Vintage Specialシリーズ。VSPモデルはラッカー塗装、アルニコ使用MG65 Vintageピックアップ搭載で定価が4万円高い。Colorは明るい青のCBLとVWHの2色。 |
2011年 | MG69/VSPだけが掲載されている。Vintage Specialシリーズ。 |
2012年 | MG65/VSP(2色)、MG65(2色)、MG69(2色)、MG69/MH(2色、マッチングヘッド) |
2015年 | Fender Japanは終了。 |
型番が多く前期はフジゲン、後期はダイナ製、重複時期もある日本製のMustang。おおよそフジゲン製はバスウッド材、ダイナ製がポプラになっている。ネックはどちらもメイプルにローズウッド指板、フジゲン製のもののがクリア塗装がやや薄いのか塗料なのかはわからないが陽焼けしやすいクリア塗装。フジゲン製ネックは手放してしまっているので直接比較はできない。
今回使用したネックの型番は2012年〜15年のMG69あたり(ネックの型番スタンプはC70MG)。69年モデルを意識して作っているのでロゴの文字フォントが’71年ネックと同じなわけだ。2010年からモデル数が増えて充実していた時期のもの。ボディの方は2005年か6年のものなのでMG65が発売された初期のものになる。
最初はブリッジ下アンカー部に弦アース用のBeldenワイヤーを仕込む
ダイナミックヴィブラートは現行のリプレイス品。何処製かはパッケージに記載がないが調整ネジ、アーム固定ネジはインチサイズ。スプリング強度調整用のネジ(テールピースの支柱)の根本には弦交換時にテールピースが下がらないような出っ張りがある。’66年のセットより20g重い。
このダイナミックヴィブラートの固定ネジ穴5箇所はUSA用でもピタリと合うが、次のピックガードは全く合わないのがFeder Japan製の面白いところ。
ピックガードの形状合わせのため一時的にネックを取り付ける。とりあえず0.25mmのシムを入れた。若干入れすぎ(リアピックアップの高さがMAXでもやや低い)なので細く切ってポケットギリギリ後ろで良いかも。
ダイナ製ネックエンド部は、USA製(Vintageも含む)のネックポケットよりやや広い。ダイナ製ネックは少し削らないと USAボディには入らない。
ピックガードはamazonで入手した日本製赤鼈甲3プライと書いてある物で2700円くらいする。ここの製品は以前にも買ったけど赤鼈甲柄の部分の質が非常に良い。写真だとわからないがUSAサイズにネジ穴ピタリのMusiclily(千円くらい)のもの比べるとかなり高級な感じがする。ネジ穴はほぼ合わないので埋めて開け直し。日本製なのであってFender Japan用では無いのが面白い。赤鼈甲柄の色自体はこの製品もMusiclilyもアジア的なレッドでまだまだ墨っぽい。もう少し墨っぽさが無くなって赤みが強いと良いのだが。
形状の方はかなり合わない。ネックポケット部、ダイナミックヴィブラート、コントロールプレートに接する箇所を削って合わせた。今回買ったピックガードもピックガード形状はUSAのものとほぼ同じだが、上記の部分が合わない。そういえばフジゲン製のMustangもUSAと大幅に違ったが、ダイナ製も型が同じなのかやはり合わなかった。ダイナミックヴィブラートのプレートは同じに出来るんだからルーティング、ピックガードも同じにすれば良いのにと思うが…
日本製のスイッチは指が切れそうになるくらい角が鋭利なのでヤスリで角を落とし、眩しいくらい白いので少しレリック加工
電装系パーツ類はフロントにLindy Fralin Hot Vintage Low G 5.9K、リアは当初Fender Custom Shop Fat ‘50s 6.1Kにしたのだがミックス時リアが引っ込んでパワー不足に感じたので、Seymour Duncan SSL-6 13K(フラットポールピースの仕様)に変更。CTS A250 ×2、80年代頃のダイレクトロン0.05μF/50V、Switchcraftジャック。
コントロールプレート。左はSquier製、右がMontereyのFender Japan用インチ穴のもの。Monterey製は下の方(ジャック付近)が細くなっていて取り付け後の姿が妙な先細りで気持ち悪かったのでSquier製に交換。USA、日本製、Squier製、Allpartsなど交換パーツ市販品と形状はどれも違うが違えどここもなぜかネジ穴位置だけはどれも共通。