PRS SE SANTANA MODEL (2012) 59/09ピックアップのタップ回路取付。その後Dragon Iに変更。

PRSレギュラーモデルの25インチより短い24 1/2インチスケール。Gibsonの24 3/4インチよりも短い。2012年の韓国製。3.35kg。

※Paul Reed Smithのレギュラーシリーズのスケールは25インチ。このSANTANAモデルや245、McCarty 594などが約622.3mm（24.5インチ） スケール。

入手時点でオリジナルのピックアップが外されUSA製の59/09ピックアップ、CTSポット（＋ハイパス、コンデンサー）、コントロールノブ（inch）、ペグがGOTOH製のロックペグ SG381-MGT-01-L3R3に交換されていた。

※PRS SE SANTANAは2001年に最初のバージョンが発売。PRSのスタンダードなシェイプでフラットトップ。スケールは25インチだった。2010年頃から現在のサンタナシェイプになり24.5インチスケールに。

ワイルドな杢目のメイプルトップに柾目のマホガニーバック

現行モデルとは違ってPRSの筆記体ロゴはない。

2弦のペグがやや傾いて取り付けられているのが少し気になる。Gotohのロックタイプ SG381-MGT-01-L3R3

ポジションマークはバーズインレイ

アルニコ2を使ったヴィンテージモデルとしてはけっこうパワフルなPRS 59/09ピックアップ

USA製 PRSのピックアップは表面の形が四角くエスカッションとの隙間が少ないだけでなく指板同様にアールがついている。（2012年頃かららしい）非常に芸の細かい造り。

USA製の59/09ピックアップ。直流抵抗値の実測値はNeck 8.3K、Bridge 9.5K。マグネットはアルニコ2。

標準で付く韓国製とは音も製品クオリティもかなり違う

USA製の59/09は3芯のリード線。Neckは白がHot、Bridgeは黒がHot。赤はコイルタップ線。こことピックアップキャビティの導電塗料はかなり効いている感じなので次回バラした時に落とす予定。ポットはVol、Tone がCTS A500Kに変更されている。ボリュームに0.001μFのハイパス用コンデンサーも追加されている。トーンのコンデンサーは絶縁テープでぐるぐる巻きだったが0.022μFのオレンジドロップ。

グレーの3芯なので、この表と同じと思われ、HotはTrebleがBlack、BassがWhite、Coil TapはRedになる。（写真では見えないがRedの先端はテープで絶縁されている）

これは以前Dragon IIピックアップに付属してきたWIRINGの説明書。

現状のままでなかなか良い音が出てる。

→PRS S2 CUSTOM 22 + MINI SWITCH

https://do9scrapbook.com/2020/04/26/paul-reed-smith-prs-custom-22/

Paul Reed Smith SE Santanaは同じ22フレットモデルのS2 Customと比べてだいぶ小さめのギター。

PRS SE SANTANAのアップデート

ピックアップキャビティの導電塗料を落とす

ピックアップキャビティの導電塗料をミニルーターを使って落とした。ヴィンテージタイプの59/09ピックアップにはたしかに効果有り。

導電塗料を落とした後のリアのキャビティ

コイルタップ用にBurns A500K プッシュプルのポットを取り付け

Burns製のプッシュプルのポットを入手。サウンドハウスで1,120円。

2.2K、1.1KのRegisterと0.02μFのコンデンサーを取り付けたところ

ノーマル時とCoil Tap時の出力のバランスを取るためなのかPRSが付ける値で2.2K（リア）と1.1K（フロント）の抵抗を取り付けてみた。59/09の直流抵抗値は、Neck 8.3K（Coil Tap時5K）、Bridge 9.5K（Coil Tap時6.3K）とだいたい抵抗値分のSpritされた側のピックアップに信号が流れる分がミックスされたシングル的な音と言うことになる。ストラトと比べなければ音のバリエーションが増えて面白いかも。リアは有りだがフロントはハムの音がプラスされる事になるのでRegisterは付けない方が良いかも。次回のリペアでフロント側1.1Kは外してみる。

プッシュプルのポットにはアース線がやたらと付くのでハンダしやすい様に取り付け前にかなり紙やすりをかけておいた。

ハイパス付きのVolume CTS A500Kは何も変更しなかったのでそのまま。コントロールキャビティの導電塗料はそのままにしてある。

フロントのコイルタップは抵抗無しに変更

↑左が抵抗1.1Kが付いた状態、右が外してある現在の状態

フロントは抵抗を外して『パワーは無いけどシングルらしい音』の方が使う機会がありそうなので、抵抗はポットから外し絶縁、コイルタップ用に新たなリード線をショートさせた。また戻したくなった時のために工事中の様な状態のまま1.1K抵抗は残しておく。

PRS SE Locking Tunersの取り付け

以前にはなかった商品でSE用のロックペグがサウンドハウスに売っていたので取り付けてみた。ロゴも入っていて見た目が普通に純正品でなかなか良い品物。表側はS2のロックペグとほぼ同じで裏は純正穴を利用してのネジ止めになっている。Gotoh製とナット部分の径などは共通だがやや長めで肉厚のボルトとワッシャーになっている。（SANTANA初期モデルなどヘッドの厚いモデルにも使えそう）重さは240g。GotohのロックペグSG381-MGT-01-L3R3より10g軽量。

トレモロブロックの交換

AlixepressでPRS用真鍮ブロックが売っていたので入手してみた。送料込みで4,200円ほど。サイズはドンピシャ。ただしアームの軸受けプラスチック部品がやや肉厚で内径細くアームが固くて押し込めないので（無理に押せば入るが抜くのに苦労しそうなので）ここだけは純正のプラ筒を使った。音、サステインは純正スチールから多少変化しているはずだが変化が少ないのか良くわからない。同時にペグを変えたのが良く分からなくなった理由かも。真鍮製276g、スチール製207g。

ペグは表から黒いネジで固定するタイプだが、軽いトルクで簡単にロックできて問題なく使用できている。音的にはGotohの方がややサステインがあった様な気がするがそれほど大きな差ではない。

エスカッション、サドルを交換

MONTREUX Vintage Cream Mounting ring set。クリーム色のエスカッション。Les Paul用で底面が後ろ上がりで背もかなり高いので相当削った。ピックアップ昇降用のネジ穴はテーパーをつけネジが出っ張らないようにした。フロントは純正のスプリングでは下げ気味にすると緩くグラグラするので長めのものに替えた。

エスカッションは純正よりフロントで1mmほど、リアは1.5mmほど高くした。

中国製Musiclilyの真鍮製サドル。幅10.5mmのPRSスタイルの製品。

Aliexpressで純正に良く似た中国製ノブがあったのでトレモロブロックと一緒に購入。1つ650円。純正よりやや文字が細いがよく似ている。

SE SANTANAのピックアップを59/09からDragon Iに交換

PRS Dragonの1stモデルピックアップ。HFS（Hot Fat and Screams）の元ネタがDragonらしい。

59/09と同じだがPickup Wiringの説明書を参考にすると、3芯＋アース線のラインで、フロント、リアでは配線が異なり（フロントは白がHOT、リアは黒がHOT、どちらも赤がコイルタップ）その通りにしてアナログテスターで計測すると両方とも正位相になり、直流抵抗値はフロントが8K、リアは19Kという値。マグネットは、ブリッジはセラミック、フロントはアルニコらしい。

59/09からDragonに。見た感じは普通のサンタナモデルになったが音は相当変化した。このモデルにはDragonのが合う。特にリアが。

Dragon Iピックアップにカバー取り付け

見た目の問題でカバーを取り付け